YouTubeで世界に向けて動画を配信していると、GN125Hがどんな場所で使われているかユーザーのアクセス先が国別でデータとして入ってくる。当初東南アジア向けだと思われていたGN125Hだが、実際はまったく違うようだ。
アクセス先はほとんど、「ヨーロッパ」と「中南米」である。かなり熱いユーザーもいっぱいだ(笑)。そういえば自分もタイやベトナムなどに行ってもGNを見た事がない。昔、日本から輸出されていた頃にシンガポールで見た事が有った。輸入関税など含めて75万円ほどしたと聞いた事が有る。そしてその当時中国国内ではコピーバイクばかりだった。本物はコピー品の3倍の値段だと旅行したときのガイドさんが言っていた。
ネットを見るとGNはOEMなどと記載されている事が有るが間違いだ。スズキ本体には供給されず大長江集団有限公司より世界に輸出されるライセンス生産車だ。もちろんスズキの技術指導が入っていて品質には問題が無い。
GN125Hは何故かギアがほんのちょっとだけ国内仕様よりもローギアになっている(リアのスプロケ42Tから43Tへ)。東南アジアで使うため、荷物や人をたくさん乗せるためなんて最初は言われてた。いや・・違うんだ、輸出先の事情を考えると。
限られた排気量の中で、鋭い加速を実現させるためにわざとギアをほんの少し下げたというのが現実のようだ。そうか・・実は走りを目指したモデルだったんだ。
不思議なのが、あえて古臭い装備を残した事だ。日本製最終型のGNはプッシュキャンセラーのウインカーだったが、Hは違う。調べてみると最終型の一つ前のモデル(GN125EM)を中国で生産している。ウインカー部品はその代わりお金の掛かるアルミダイキャストで出来ている。ミクニ製のキャブもレトロな丸いチョークノブなどが付いている。国内のEはレバー式だった。カムチェーンテンショナーも半オートで少し手を入れる様になっている。しかし仕組みを調べるとそんな必要は本来無いはずだ。
日本で言うなら、ヤマハの「SR」みたいな存在なのかもしれない。古いタイプでノスタルジーを誘うバイクとしてラインナップされているみたいだ。これは現在の日本にはほとんど無いカテゴリーで、自分を含めてこのバイクを見つけた人がハマッてしまう理由なのかも知れない。
そう、GN125Hはわざと少し古風な雰囲気を残したモデルとして生産され、現在でも輸出されているモデルだったのである。
ちなみに「F、2F、-2」は中国国内仕様のモデルである。新しい装備をまとっているが中国の硫黄分の多い品質の悪いガソリンで「ユーロ3」の規制を通すための規制車だ。若干のパワーダウンは我慢だ。
紹介するビデオはまだ、あまりGNの事情が分かっていなかった頃のもの。この「曲」がついているのは中南米で流行ってたみたいだから・・。オイルはバイクの設計年代を考えて「鉱物油」をお勧めしている。しかし、自分の使っているオイルが部分化学合成油だと分かったのは、その後の話しだ・・笑。

まだ慣らしで、そんなに回せない頃。装備もシンプルで「素」なGNを楽しんでいる頃。

新日本油脂のブランド「キューミック」のロードパワー4。全機種適用というので鉱物油かと思ったら、部分化学合成油であった。普通日本で化学合成なら記載するもんだけどね~その分高級だから。近所のドンキで900円くらい。

エンジンの振動の影響を受けないのがリアステップだった。今回はここにカメラを据え付けて動画を撮影した。なかなかGNの雰囲気出て良かったかな。
(YouTubeUP済)Suzuki GN125Hのすべて
真面目にGNを紹介しようとして作ったビデオです。排気音もしっかり入っています。おかげさまで4万アクセス以上を頂いた人気動画になりました。